船内時計の小部屋

船内時計

 上の写真は船橋の海図室に備えられている、船内基準時計です。左側の時計が「親時計」で、
右側が「子時計」です。親時計には、常に世界時を表示させており、子時計には船内時間を表示
させます。子時計は船内にある全ての時計を制御しています。

 親時計が現在表示している世界時は 00時 10分 42秒、又は、12時 10分 42秒です。これに
対し、子時計は 09時 11分、 又は、 21時 11分です。例えば、世界時が 00時として、子時計
が 09時とすれば、子時計が 9時間進んでいますので、子時計は日本標準時を表示しており、子
時計が 21時とすれば、子時計が 3時間遅れていますので、グリーンランド標準時か、または、
ブラジル東部標準時と言う事になります。

 大洋航行中の船は船内時間を毎日、当日の正午位置付近の経度に合わせた時間にするために、
子時計を、東航中は進め、西航中は遅らせていきます。