これは「航海灯」「停泊灯」のスイッチ・パネルです。航海灯は予備灯を含めて、全て2基あ
り、どれかが切れれば「警報」が鳴り、切れた灯の「表示灯」が点滅して知らせます。 |
上の写真では、航海灯の設置箇所を示しています。但し、船尾灯はこの方向からは、まだ見え
ません。後部マスト灯は前部マスト灯より高い位置に設置しなければならず、全長が50メート
ル未満の「動力船」はマスト灯は1個で良い事になっています。 |
上の図は航海灯の「射光範囲」を示します。マスト灯と船尾灯は白色灯で右舷灯は緑色灯、左
舷灯は赤色灯です。 射光範囲の度数には 112.5 度など、端数が付いていますが、もともと射光
範囲はポイント(点)で決められていました。 一周 360 度はポイントでは32ポイントです。
例えば、北微東、北北東、北微北東、北東、東微北東、東北東、東微北、東、等々 90 度はポイ
ントでは8点になります。従って、マスト灯の 225 度は20点であり、舷灯の 112.5度は10
点になります。メートル法の施行により度数で表示されるようになりました。 |
夜間、航行中の「動力船」の航海灯は上の絵の様に見えます。中央の絵は真正面から見たもの
で、左は右舷側を、右は左舷側を見せているものです。この灯火の見え方により、自船との見合
い関係が判断できます。衝突を防止するために「海上衝突予防法」に航法規定が定められていま
す。 |
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