上の写真は「操舵スタンド」です。スタンドの中には「ジャイロ・コンパス(マスター・コ
ンパス)」が入っており、このコンパスから電気信号により「操舵用コンパス」や「操船指揮
コンパス」その他、船橋ウイングに備えられた「方位測定用コンパス」など全てのコンパスを
作動させています。また、スタンド正面の「ハンドル」で操舵しますが、針路設定により自動
操舵への切換えや、リモコン操舵への切換えもできます。
ジャイロ・コンパスは高速回転のコマの性質を利用したもので、コマの軸に自転する地球の
重力を加えると軸に回転力が生じ、コマの軸が地球の自転軸、即ち、北を向く様になります。 |
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上の写真は操舵スタンドの前に備えられた「操船指揮コンパス」です。 | |
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上の写真は船橋の両側(ウイング)に備えられた「方位測定用コンパス」です。 |
上と下の写真は船尾、舵の上にある「操舵機室 ( Steering room ) 」内の操舵機です。
船橋 ( Bridge 又は Wheel house ) 内の操舵スタンドからの信号で油圧ポンプが操作され、油
圧で操舵されます。油圧ポンプは非常用として2台あり、通常は交互に使用しています。
また、油圧ポンプは停電などにより停止した場合でも、手動で操作する事ができます。 |
上の「 操舵機 ( Steering engine ) 」で下の舵 ( Rudder )が動かされます。この写真の舵の
タイプは「平衡舵 ( Balanced rudder ) 」と呼ばれているものです。 |
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