天測計算について
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地球上で星を一定高度に観測する
地点を結んでゆくと円(位置の圏)を
描くことができる。
今2つの星の高度を観測した場合、
地球上に位置の圏を2つ描くことが
出来る。
この位置の圏の交点は2つ存在する
が、この2点の距離は一般に数千海里
離れており、船の推測位置が分かって
いるので、どちらの交点が自船の位置
なのかを判断することが出来る。
位置の圏の方程式は次の様になる。
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<位置の圏の方程式>
cosρ1=sind1・sinl+cosd1・cosl・cos(h1-L)
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(1) |
cosρ2=sind2・sinl+cosd2・cosl・cos(h2-L)
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ρi=90゚-Ai
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sinA1=sind1・sinl+cosd1・cosl・cos(h1-L)
| (2) |
sinA2=sind2・sinl+cosd2・cosl・cos(h2-L)
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di,hi:
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星Siの地位の緯度,経度
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ρi :
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星Siの地位と船位との距離(位置の圏の半径)
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Ai :
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星Siの高度
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(l,L):
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船位の緯度,経度
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(1)式,または (2)式の連立方程式を解くことにより、
解(位置の圏の交点)が2組得られる。
このうち、推測位置に近い方の解が天測位置である。
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