メジロ1 庭の木に巣をかけた、メジロの
産卵から巣立ちまでの観察記録

( 2012年 5月 2日〜 25日)
メジロ2

玄関前のツバキの木にメジロの巣があるのに気付く。早速、インターネットで調べたところ、
産卵は一日一個で、産卵数は約4〜5個との事。全ての産卵が終わってから包卵するらしい。
また、包卵日数は11〜12日ほどで孵化し、孵化後11〜12日で巣立つことが分かる。 
http://www.yachoo.org/book/view/mejiro   http://mejirokg.fc2web.com/C8_1.htm


玄関前のツバキの木( 5月 2日)


ツバキの木の中のメジロの巣( 5月 2日)


巣の中に卵2個を初めて確認する( 5月 2日)


今日は3個、最初の産卵は5月1日か( 5月 3日)


今朝は4個、親鳥の姿はあまり見られず( 5月 4日)


今朝は5個、親鳥が交互に包卵を始める( 5月 5日)



  包卵を開始して十日目の今朝、巣の中を確認
  二羽のヒナが孵化していた( 5月 15日)


  親鳥に申し訳ないが、午後、再び巣の中を
  確認したところ四羽のヒナが孵化していた


5個の卵、全てが孵化していた( 5月 16日 朝)


親鳥が留守の間に撮影する( 5月 17日 朝)


ヒナの成長の早さに驚くばかり( 5月 18日 朝)


食欲が旺盛で親鳥も餌運びに大変( 5月 19日 朝)


孵化して五日目、羽が生えてきた( 5月 20日 朝)


只ただ、一日の成長の早さに驚く( 5月 21日 朝)


緑色の毛が生えてきた。( 5月 22日 朝)


二羽の親鳥が交互に餌運びと糞の始末で忙しい


  目が見えてきた様子。羽づくろいをするように
  成ってきた( 5月 23日 朝)


 今朝は大失敗。カメラを巣に向けたら一羽のヒナ
 が驚いて巣から飛び出す。( 5月 24日 朝)


 巣から飛び出したヒナは下の芝生に落ち、うずくまっているので捕まえようとしたら、羽ばたいて逃げ、
 写真左のノリ面(法面)の下のサクランボの木の茂みに入ってしまった。親鳥による救出劇が始まった。
 二羽の親鳥は餌をくわえて、鳴きながら忙しくノリ面を上がったり降りたりを繰り返し、ヒナの誘導を始
 めた。ヒナは親鳥のところに行こうと、サクランボの木の茂みから飛び出してノリ面のブロックにしがみ
 付き、忙しく羽ばたきながらブロックを少しずつ登り始めた。三十分程頑張ってやっとノリ面を登りきり
 写真右の、植木鉢のところに上がってきた。やれやれ、メジロに申し訳ない気持ちでいっぱい。


ライラックにしがみ付いているヒナ( 8時 58分)


ヒナを心配そうに見ている親鳥( 9時 19分)
 その後も観察を続けたところ、ときどき親鳥から餌を貰いながら、鉢植えのところからライラックの木の
 茂みに移動し、アカメガシの生垣の茂み、モミジの木の枝と移動し、夕方には親鳥が餌を運ぶ様子からア
 メリカハナミズキの木の中にいる事が分かり安心する。明日まで保ってくれれば良いが。

 5月25日朝、アメリカハナミズキの木の中に餌を運ぶ親鳥を確認し、昨日巣から飛び出したヒナが無事
 の様子に、ひとまず安心する。卵から孵化して今日で十日目。ヒナの成長の様子から、今日あたりは正常
 な巣立ちが観られるのではないかと、何時ものように和室の窓から約五メートル先の巣を双眼鏡を使って
 観察を続ける事にする。今日のヒナは、忙しく羽づくろいをしたり、親鳥が餌を持って来ると嬉しそうに
 巣の縁に立ち上がって羽ばたきをする。巣から転げ落ちるのではないかと、ハラハラしながら観察する。
 十時頃、餌をくわえて巣に来た親鳥のあとについて二羽のヒナが巣の外に出た。これが巣立ちか。数分の
 間巣の近くに居たが、その内に見えなく成った。アメリカハナミズキの木に餌を運ぶ親鳥の様子が忙しそ
 うなので、たぶん、アメリカハナミズキに移動したものと思われる。残りの二羽は、親鳥が来ても巣の外
 に出る気は無さそう。この二羽は、今日は巣立たないのだろうか。昼まで観察する。


(25日16時37分34秒)


(25日16時37分54秒)
 午後3時頃から再び巣の観察を始めたが、親鳥の姿も見えず、巣の中で動き回るヒナの姿も見られないの
 で、若しかして観察を中断している間に二羽のヒナは巣立ちし、巣は空になっているのではないかと気に
 なりだした。昨日の巣からの飛び出し事件もあり、このままそっと観察を続けるべきか、巣の中を確認す
 べきか迷った末、巣に近づいて行ったところ、巣から首を出したヒナと目が合った瞬間、またまた、一羽
 のヒナが巣から飛び出した。上二枚の写真は巣から飛び出したヒナがフェンスに止まっている様子。


 最後に残ったヒナは巣から出て、巣の横の枝に止まっていたが、餌をくわえた親鳥に促されて、フェンス
 に移動し、先のヒナと二羽が一緒になって道路を横断し、上左の写真のノリ面のブロックに飛びつき、パ
 タパタと羽ばたきながら、少しずつブロックを登って行ったが、基礎ブロックの上まで登ったあと、横の
 階段の中腹に飛び降り、階段を一段ずつ登って、右側の家の庭の中に入って行った。ノリ面を登る間、天
 敵のカラスに見つからなければ良いがと祈りながら見ていた。
 翌26日の朝には、アメリカハナミズキの木にも、上の写真の右側の家の庭木にも、メジロの姿は見られ
 なかったので、無事に裏山に入って行ったものと思われる。


 一度使われた巣は、二度と使われる事はないと言うので確認のために取ってみた。巣の中は棕櫚の繊維で
 作られている様で、非常に丁寧に作られており、排泄物などによる汚れは一切見あたらず、全く奇麗な状
 態であった。
 この度の、メジロの観察では、二羽のヒナは正常な状態で巣立ったが、最初の一羽と、最後の二羽のヒナ
 は、観察者の私が驚かせて、巣の外に飛び出させてしまったものであり、観察者としては失格であったと
 反省し、メジロに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。無事に成長してくれる事をお祈りする。

作成日:2012年05月30日
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