翌、平成27年(2015年)3月30日の早朝、スズメがフクロウの巣箱に出入りするのを見たのでその後も様子を見て
いたら、数日後、スズメではな くシジュウカラだと気付いた。4月半ばになり、フクロウの巣箱への出入りが激しくな
ったので、卵が孵化したものと思われた。 4月末、巣箱に出入りするシジュウカラに気を付けながら庭の雑草取りをし
たところ、翌日からフクロウの巣箱にシジュウカラが来なく成った。庭の雑草取りが原因で「育児放棄」した様子。シ
ジュウカラには申し訳無い事をしたと思いながら、確認のため巣穴から中を覗いて見たところ、ヒナの死骸も見当たら
ず、中は「もぬけの空」。庭の雑草取りが原因ではなく、気付かない間に「巣立ち」したものと思われた。
その後、5月24日、庭のフェンスに取付けた木製巣箱にシジュウカラが来ているのに気付き、巣箱の観察を続ける事
にした。翌々日の26日、こっそりと巣箱の中を覗いてみたところ卵1個を発見。巣作りが下手なのか、コケを敷き詰め
た巣床の奥は底板が剥き出しで、卵はその剥き出しの底板の上にあった。それから 6日後の6月1日、恐る恐る巣箱の中
を覗いて見たところ抱卵中の親鳥と目が合い、慌てて巣箱の扉を閉めた。したがって、卵が何個あるか確認出来なかっ
た。日数から予測すると6個程だろうか。その後も親鳥の留守を見計らってこっそりと巣箱の中を覗いて見ていると、
13日に卵が孵化しているのを確認した。この日からヒナへの給餌のためか親鳥の巣箱への出入りが忙しくなった。29日
の8時40分頃から頻繁にヒナが巣穴から顔を出して外を覗く様に成ったので、巣立ちが近いと思い巣箱の監視を続ける
事にした。十時前、1羽のヒナが巣穴から飛び出し、フェンスの上に止まり、続いて次のヒナも、また次のヒナも。近
くの電線の上で親鳥が呼び、20秒程で5羽のヒナが一度フェンスの上に留まり、直ぐに親鳥の近くの庭木の方へ飛び移
って行った。巣立ちはあっと言う間に終わってしまった。
巣箱の中で子育てするシジュウカラの様子を観察できたら面白いだろうと、10月5日に木製巣箱の内部とその巣穴が
観察できる位置に、11月17日にフクロウの巣箱の内部と巣穴が観察できる位置に、計4個のウエブ・カメラを取付け、
室内のパソコンで巣箱を観察できるようにした。
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